キューバの首都ハバナで、社会主義と観光地のカオスを全身で浴びた前回。
今回はキューバ屈指の田舎町、ビニャレスへ向かいます。
目的は、本場の葉巻文化と圧倒的大自然。
ただ、そこはやはりキューバ。
移動するだけでイベントが発生し、観光地は営業時間という概念がなく、停電と蚊の軍勢が襲ってきます。
そんな「想像以上にキューバだった」ビニャレス滞在をまとめます。
キューバ流の移動
ビニャレスまでは、カサのホストに頼んで1人35USDのコレクティーボで移動。
ただ、この移動ですら一筋縄ではいかないのが、さすがキューバ、、、
朝、時間通りにタクシーが宿へ迎えに来る。
「なんだ、ラテンアメリカなのに時間通りじゃないか」
と安心していました。
ちなみにこの日の朝、宿から徒歩5分の商店へ水を買いに行っただけで詐欺師に話しかけられましたが、もう日常すぎたので省略します。
タクシーで向かった先は、ハバナのバスターミナル付近。
そこにはバンが停まっていて、そのまま乗り込みます。
料金は先払い制。
支払い後、他の乗客を待つことに。

待っている間は、貴重なガソリンを使わないようにエンジンはかかっていません。エアコン?何の話をしているのですか?ここはキューバですよ?
30分経過。
まあ、コレクティーボは乗り合いなので、人数が集まるまで待つのは普通です。
1時間経過。
「まあそんなものか」と思い、スマホで動画を見ながら待機。
2時間経過、、、、
さすがに少し不安になります。
「これ、本当に出発するんだよな……?」
ただ、もうお金は払っているので、待つ以外の選択肢はありません。
3時間経過、、、、、、
やっと出発。
都市移動するだけでここまでキューバ感を味わわせてくるの、逆にサービス精神が旺盛すぎる。
圧倒的大自然
車で3時間ほど走り、ビニャレスへ到着。

宿ではホストが出迎えてくれました。
しかもウェルカムドリンク付き。
気が利くぅ〜。
出されたのはスターフルーツジュース。
一口飲んで驚きます。
めっっっっちゃ濃い。
人生で飲んだジュースの中でも、濃度と糖度が圧倒的1位。
「今まで飲んでたの、フルーツ風味の水だったのでは?」
と思うレベルです。

色々宿の説明を聞いた後は、そのままサイクリングへ。
え、バスとかタクシーないの?と思ったそこのあなた。
先進国の資本主義社会に毒されていますよ。お気をつけて。

街の中心部はレストランも多く、思ったより栄えています。
ただ、少し郊外へ出ると景色が一変。
どこを見ても緑、緑、緑。
牛、鶏、ヤギが普通に放し飼い。
車やバイクと一緒に馬車が道路を走っています。
20世紀どころか、19世紀にタイムスリップしたのかと錯覚する景色。
これぞ、キューバの田舎。

炎天下サイクリング観光
サイクリングに出ると、コンクリート製のビルなどあるわけもなく、景色と見晴らしは最高。
ただし気温は35℃。
普通に猛暑日です。
とはいえ風は気持ちよく、意外と快適。

30分ほど自転車を漕ぎ、有名な洞窟スポットへ向かいました。
営業時間は17:00まで。
到着したのは16:00。
余裕です。
勝ち誇った顔で受付へ行くと、
「ああ、今日はお客さんいないから営業終わったよ」
「!?」
あゝ、社会主義……。
いや、待て。
利益が出ないなら早く閉める。
むしろ資本主義なのかもしれない。
そんな意味不明な考察をしながら、自分を慰めます。
メキシコ妻もガッカリしつつ、次のスポットへ移動。
再び40分ほど自転車を漕ぎ、今度は有名な壁画スポットへ。
この頃には、東京メトロという超ハイパースーパー先進国の最先端技術に甘やかされて育った僕の足腰は完全に終了。
メキシコ妻に先導されながら、自転車を押して歩いたりなども交えてなんとか到着しました。
入場料は1人120CUP。
500CUP札を出すと、
「ああ、お釣りないよ」
くぅ……。
「こいつら、、、、、資本主義の波に飲み込んでやりたい」
という感情を必死に抑えつつ、
「ああ、じゃあお釣りはいいよ」
と大人の対応。
まあ、お釣りも80円未満です。
怒るほどではありません。
しかも受付の人が、
「ピニャコラーダ無料だから飲んでね」
と言うので、少しテンション回復。
ただ、写真を撮っていると、バーのスタッフたちが突然バイクで帰宅。
もちろん、ピニャコラーダは飲めませんでした。
まあ、街灯もない16:30の田舎で最後まで仕事してくれると期待した僕たちが悪いということにしておきます。

入場料とかもめっちゃ安いんだけど、キューバの物価とかを考えるとこのクオリティかあって思ってしまったのは内緒です。
真夜中の死闘
宿へ戻り、夕食を食べ、就寝。
疲れ果てていたので、ベッドに入って数秒で眠りにつきました。
ただ、真夜中。
暑すぎて目が覚めます。
エアコンが止まっている。
そう、停電です。
ビニャレスでは、1日のうち12〜15時間ほど停電することもあります。
暑さに耐えきれず、蚊帳の外へ出た瞬間。
「ぷ〜ん」
待ってましたと言わんばかりに奴らが襲来。
しかも1〜2匹ではありません。
10匹以上は仕留めましたが、敵は完全に物量戦。
日本帝国軍ばりの人海戦術、消耗戦を仕掛けてきます。
こちらに勝ち目はありません。
最終的に白旗を掲げ、刺されるがままに。
こうして、暑さと蚊にボコボコにされながら、寝不足のままビニャレス2日目へ突入するのでした。

「蚊帳のあるエアビーに泊まるのなんて、キューバ以外ないっしょ」とウキウキだった昼間の自分を20mぐらい助走をつけてぶん殴りたいと思いました。


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