【旅日記 #21】Viva la Habana!

キューバ

新市街の街歩きで、すでに交渉、客引き、謎のタクシー会社のおじさんと、ハバナの洗礼を受けた2人。ただ、ハバナ観光の本番はここからです。
しかもこの時点で、まだ現地通貨すら持っていない状態。

社会主義国家で、ネットも不安定、クレジットカードもほぼ使えない国。
そんな場所で無一文に近い観光客2人組がどうなるのか。
不安とワクワクを抱えながら、旧市街へ向かいました。

闇両替

キューバといえば闇両替。
実は、バスターミナルへ行った時にも既に持ちかけられていました。

「1ドル=525キューバペソ」
今思うと、そこまで悪くないレートです。
ただ、到着初日で右も左も分からない状態。
さすがに怖かったので、その時は断りました。

結局、カサのホストにお願いすることに。
しばらくすると、両替商のおじさんが登場。
部屋でそのまま300USD(約45,000円)を両替する流れになりました。

レートは1ドル=527ペソ。
そして始まる札束タイム。
キューバの最大紙幣は1,000ペソ札。

つまり約150,000ペソ分の札束が机の上に並ぶ。
150,000円を全部1,000円札でもらったと想像してもらいたい。
もはや軽い犯罪みたいな量です。

一気に大富豪になった気分。
テンションが上がった自分は、なぜか両替商とホストと固い握手。
完全に映画の裏取引のノリでした。

そして札束を抱え、そのまま街へ繰り出します。

キューバのお金事情については下記の記事で詳しくまとめています。
▶キューバのお金事情を徹底解説

ハバナ旧市街へ

タクシーを捕まえて旧市街へ。
料金は3,000ペソ。
当時のレートで約6USD(約960円)でした。

バイクタクシーはトゥクトゥクをもっと簡素化した感じです。観光地化していないセントラルハバナエリアを見ながら移動できたので、お得感がありました。

旧市街へ到着。
コロニアル建築。
クラシックカー。
石畳。
爆音で流れるサルサ音楽。

「これこれ、これが見たかったんだよ」
一気にキューバ感が押し寄せてきます。

そして同時に始まる、恒例の客引きラッシュ。

「タクシー?」

「レストラン?」

「葉巻?」

「モヒート?」

「両替しない?」

1ドル=540ペソで両替するという客引きまで登場。

さっきよりレート良いじゃん。

ただ、この時の自分たちは都合よく解釈しました。
「これはきっと詐欺だ」
根拠はゼロです。

でも海外旅行では、「怪しすぎる好条件」を疑う能力も大事。
そう自分に言い聞かせながら観光を続けました。

ハバナ旧市街の観光については下記の記事で詳しくまとめています。
▶ハバナ観光ガイド

ぶっとびバー

ある程度歩き回ると、休憩したくなってきました。
普通の街ならカフェに入る流れ。
ただ、ここはハバナ。

目に入ったのは、

「モヒート 300ペソ」

という看板。

約0.6USD(約90円)。
安すぎる。

吸い込まれるようにローカルバーへ入店しました。
そして、ここのマスターがぶっ飛んでいた。

早速モヒートを注文。
目の前で作ってくれるスタイルだったのですが、マスターが何やら不敵な笑みを浮かべています。
嫌な予感がする。

当時は初めてのキューバのバーだったので、

「変なもの入れられないかな……」

と少し警戒していました。

そして予感は別方向で的中。
ラム酒を死ぬほど入れ始めた。

こちらにニヤッと目配せしながら、モヒートの半分ぐらいの量のラムを投入。
いや、これもう消毒液でしょ。

その横ではバンドがサルサを演奏し、路上では物乞いのおじさんが陽気に踊っています。
出来立ての激濃モヒートを飲みながら、その光景を眺める。

「ビバ・ハバナ」

思わずそんな言葉が口から出る空気感でした。

飲み終わった瞬間、すかさず2杯目を勧められます。
今度はキューバリブレを注文。

もちろん、こちらもアルコールの洗礼付き。
もはやコーラ風味のラム酒です。

結構お酒を飲むメキシコ妻でもこの表情。本当に濃かったです(笑)

そしてお会計。1,500ペソ(約3ドル)。

目を疑いました。
酒4杯飲んで、サービスチャージ込みで約3USD(約480円)。

「キューバ、いい国かもしれない」
さっきまで詐欺師に警戒していた男が、完全に掌返しを始めていました。

マリコンの夕陽

その後は海沿いのマリコンへ。
昼間の喧騒とは違い、夕方のハバナはどこか落ち着いていました。
海沿いには地元の若者、カップル、酒を飲むおじさんたち。

みんな自由に海沿いへ座り、音楽を流しながら夕陽を眺めています。

観光地というより、完全に地元の人たちの憩いの場。

ボロボロのクラシックカーが海沿いを走り、潮風とサルサ音楽が混ざる。
これぞハバナという景色でした。

気づけば、最初に感じていた「社会主義国家」「ネットがない」「詐欺が多い」という警戒感も少し薄れていました。
不便だけど、なぜか居心地がいい。
そんな不思議な街です。

夕陽がゆっくり海へ沈んでいく。

初日に感じた戸惑いも、この頃には旅のスパイスに変わっていました。
こうしてハバナでの一日が終了。

そして翌日。

いよいよ本場の葉巻を吸うため、キューバの田舎へ向かいます。

目的地はタバコの聖地、ビニャレス。

ハバナとはまるで違う、もう一つのキューバが待っていました。

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