ハバナに到着して、安い夕食にびっくりした初日。
「キューバ、意外と安くて快適じゃん。」
そんな甘い考えは、たった1日で粉砕されることになる。
ハバナで、本当のキューバを知ることになりました。
バスターミナルの乱
キューバ2日目。
とは言っても、前日は空港に着いて宿にチェックインしただけ。
この日から本格的にハバナ観光スタート。
まずは新市街を歩きつつ、バスターミナルと革命広場へ向かうことに。
そして到着したバスターミナル。

……様子がおかしい。
入り口には大量の人。
なのに、中は真っ暗。
電気が付いていない。
「これ営業してる?」
というレベルで暗い。
すると、その集団の中の1人がこちらへ近づいてきた。
「バス探してるの?」
来た。
見るからに怪しい。
男は続けて名刺を差し出してくる。
「Agencia de Taxi」
そう書かれているが、名刺はかなりくしゃくしゃ。
もはや数々の観光客との戦歴を感じる。
メキシコ妻と宿のホストから
「ハバナでは知らない人について行くな」
と言われていたので、警戒しながら話を聞く。
「ビニャレス行きたいの?バスなんて運行してないよ。乗り合いバンあるよ。1人40USD。」
怪しい。というか、40USDは普通に高い。
とりあえずバスについて確認したいと言うと、男は意外にも親切に窓口まで案内してくれた。

そして窓口のスタッフに聞く。
「ビニャレス行き?1週間先まで満席ね。トリニダード?火曜と土曜だけ。」
終わった、、、、、
キューバのバスが不安定とは聞いていた。
だが、想像以上だった。
仕方なく、先ほどの男のところへ戻る。
すると彼は勝ち誇った顔で、
「だから言ったじゃん。こっちにしときなよ」
いや、それはそう。
それはそうなのだが。
怪しい。
こちらが決めあぐねていると、男はさらに畳みかける。
「OK、35USDでどう?」
急に始まる値下げ交渉。
完全にメルカリのコメント欄。
妻と視線で作戦会議を始める。
「これは一回ホストに相談しよう。」
そう決めて、その場を離脱。
去り際には、
「30USD!30USD!」
と叫んでいたが、無視して革命広場へ向かう。
すると男は舌打ちして去っていった。
この時はまだ知らない。
彼とは、この後かなり長い付き合いになることを。

ハバナ新市街は割と大きい建物もあり、景色も良かったです。
詐欺師カルロス
革命広場に到着。
有名なチェ・ゲバラの壁画を見る。
「おお〜、これがあの有名なやつか。」
という感想。

ちなみに2人とも、キューバ革命について特に勉強してきていない。
キューバ旅行を決めた理由も、
「なんか面白そうだから」
である。
歴史への敬意ゼロ旅。
とりあえず写真を撮って、さっさと撤収。
そして街歩きを続けていると、気の良さそうな恰幅の良い男性が話しかけてきた。

この写真の右側、お腹だけ写っているのがカルロス。彼の恰幅の良さはこれだけでもわかるでしょ(笑)
「日本人?日本好きだよ!」
「日本に友達もいる!」
「俺カルロス。先生やってるんだ。」
めちゃくちゃ陽気。
こちらのそっけない返事にも、全くめげない。
というか、そっけないというより、こちらのスペイン語力の問題である。
単語しか返せない。
カルロスは止まらない。
「あのホテル見える?今日はサルサパーティあるよ。」
「キューバ面白いだろ?」
「配給制度知ってる?」
頼んでもないのに、急に社会科見学が始まる。
「パンは1日1個。」
「米は1か月5kg。」
「卵は1人5個。」
配給表まで見せてくる。
かなり興味深い。
普通に勉強になる。

しかし、こちらが去ろうとした瞬間。
ついに本題へ入る。
「子供が2人いてさあ。」
来た。
「この配給じゃ足りないんだよね。」
「5ドルだけくれない?子供たちを食べさせなきゃいけないんだよね。」
小錦ばりのそんなに良い体格で何をおっしゃってる???
こちらより栄養状態が良さそうである。
お前が食わなきゃいいんじゃね??とマジレスしそうになった。
あまりにも理解不能すぎて、断固拒否。
するとカルロス、今までの陽気さを一瞬で消し、
「あ、そう。」
とだけ言って去っていった。
怖い。
これがハバナ。
こうして我々のハバナ新市街観光は終了した。

キューバの洗礼に唖然とする我々をあざ笑うかのように海岸線の国旗は、なびいていました。


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