ハバナからの移動、炎天下の中のサイクリング、真夜中の死闘で体力をゴリゴリに削られた前回。
今回は前回に引き続き、ビニャレスで本物のキューバ体験をしてきた1日について書いていきます。
乗馬ツアーでキューバの田舎を駆ける
この日の午前中は乗馬ツアーへ。
料金は1人15USD(約2,400円)。ビニャレスでは定番のアクティビティで、かなり良心的な価格です。
蚊との死闘の末、ねぶそくの目をこすりながら、起床。
そして、宿へツアーガイドが迎えに来ました。
その姿を見て思わず笑う。
映画で見るような帽子にブーツ。そして靴の後ろには歯車のような金具まで付いています。
完全にカウボーイ。スティールボールランレースですか!?
「あ、今日は本気のやつだ、気を引き締めよう。」
そんなことを思いながら挨拶を済ませ、馬のもとへ向かいます。
そして現れた2頭の馬。ほぼ人生初の乗馬です。

足元のブーツが完全にウッディやんと思いました。
少し緊張していると、ガイドが一言。
「何もしなくていいよ。オートパイロット、オートパイロット!!(笑)」
そんなわけあるかい!!と思いましたが、実際に乗ってみると本当に自動運転でした。
おそらく毎日ツアー客を乗せているベテラン馬。
勝手に道を進み、勝手に曲がり、勝手に目的地へ向かいます。
自分はただ景色を楽しむだけ。
キューバらしいのどかな田舎道を馬の背中から眺める時間は想像以上に気持ちが良い。
途中、馬が急に道端へ寄り道したと思ったら水を飲み始める場面もありましたが、それも含めて自由。
こうして最初の目的地であるタバコ農園へ到着しました。

キューバのド田舎でインターネットもなく、馬に乗っている異世界感が良かったです。
本場キューバで葉巻、ラム酒、蜂蜜を体験
タバコ農園では農家の方が葉巻について説明してくれます。
「ここは完璧なオーガニック農法だ」
「市場に出回っている葉巻の多くは化学製品を使って製造工程を短縮している」
など、葉巻へのこだわりを熱く語ってくれました。

たばこの葉っぱを乾燥させている小屋。6か月かけてじっくり乾燥させるそう。
オーガニックの製法じゃないと薬品を使って、この乾燥期間を3か月ぐらいに短縮したりするらしい。
ただし問題があります。
僕は人生で一度も紙タバコを吸ったことがありません。
29年間生きてきて、一度も吸いたいと思ったことがありません。
そして、メキシコ妻もタバコを吸いません。
つまり説明を聞いても、
「へぇ〜」
「なんかすごそう」
以上!!!!!
完全に雰囲気を楽しむ場。
説明が終わると、いよいよ葉巻体験。
目の前で葉巻を巻いてくれます。
映画でよく見るような立派な葉巻が完成。

キューバ国外だと1本50USDぐらいだったりする葉巻がここだと8USDぐらい。とてもお買い得価格。
せっかくなので吸ってみます。
感想、、、、、、
美味しくない。
正直に言うとこれに尽きます。
そもそも普段からタバコを吸わないので当然といえば当然です。
すると農家の方が言います。
「ラム酒と一緒に楽しむのがキューバ流だ」
なるほど。
ではラム酒も試してみよう。
結果。
んー、まずい。
僕はお酒も飲まないので、葉巻にラム酒が加わっても特にプラスにはなりませんでした。

ラム酒と蜂蜜とコーヒー豆。コーヒー豆は香りを楽しんで、ラム酒をそのあとに飲むのが本場流。
黄金伝説の春日がダクトの匂いを嗅いでご飯を食ってたのを不謹慎ながら、思い出しました。
ここまで読んだ読者の皆さんは思うでしょう。
「なんでキューバに来たんだ?」
僕もそう思います。
唯一、蜂蜜は普通に美味しかったです。
葉巻、ラム酒、蜂蜜という謎の組み合わせを楽しみながら写真を撮り、ツアーは終了しました。

農園前でメキシコ妻と馬のツーショット。
洞窟リベンジ戦
宿へ戻って少し休憩した後、昨日時間切れで行けなかった洞窟へ向かいます。
今回はリベンジ戦。負けは許されません。
自転車を全力で漕ぎ、閉館時間ギリギリで到着。
入場料は1人8USD(約1,280円)。
ビニャレスの観光地としてはやや高めです。
ただしフリードリンク付きとのこと。
それならいいかと自分に言い聞かせ、ツアーに参加。
洞窟内はボートに乗って進みます。
ライトアップされた幻想的な空間を進みながら最深部へ。


ガチカリブの海賊!!!と少し胸が高まっていました。
そこで事件発生。ボートのエンジン故障、、、、、
さすがキューバ、略してさすキュー。もう驚きません。
ガイドさんも慣れた様子で洞窟の壁を手で押しながらボートを前進させます。
人力ボートの誕生、、こうして無事ゴール地点へ到着。
無事に帰れた~!とほっと胸を撫でおろします。
しかし、ゴール地点にはお土産屋と客引き。
いらないゴミみたいなお土産の説明を長々と聞かされて、いらないと断るとちょっと嫌な顔をされる。
誰がバナナの葉で作ったザルを買うねん。。。

2,500CUPは大体3USD(約480円)ぐらい。でも、普通にいらん。
またか、、、、、、、、、
キューバに来てから何度この感情になったかわかりません。
ポジティブな感情だけで終わらせない、さすキュー体験。
それでも気を取り直してフリードリンクを待ちます。
待つ。
待つ。
さらに待つ。
来ない、、、、、、、、
どうやらお土産を買わなかったのでドリンクも出てこないらしい。
なるほど。そりゃそうだ。お金を落とさないやつにはちゃんとサービスをしなくていい。
とても合理的、そしてとても資本主義。
社会主義国家のはずなのに、観光地では驚くほど資本主義が徹底されています。
地獄の沙汰も金次第とはよく言いますが、キューバの沙汰は地獄以上に金次第でした。

バーはもぬけの殻。お金を払ったらその対価としてきちんとサービスが受けられるなんて甘い資本主義の考えでした。
少しだけがっかりしながらも、夕暮れのビニャレスを自転車で走り宿へ。
まとめ
洞窟からの帰り道、ビニャレスの美しい夕陽を眺めながら、ふと考えました。
「仕事を辞めて、メキシコで結婚して、今はキューバの田舎町。インターネットもろくに使えない環境で、毎日3時間くらい自転車を漕いでいる……」
「あれ?俺、何やってんだっけ?」
数ヶ月前まで日本で普通に働いていたはずなのに、気づけばキューバの田舎で馬に乗り、葉巻を吸い、エンジンの壊れたボートに乗っていました。
人生、何があるかわかりません。
ただ、こんな意味のわからない日々を過ごせるのも、今しかできない経験なのかもしれません。
そんなことを考えながら、今日も自転車を漕いで宿へ帰りました。
明日は一体何が起こるのやら。




コメント